低用量ピルは1日1錠を決まった時間に飲み続けることで避妊効果を高めること(参照:低用量経口避妊薬の使用に関するガイドライン)ができるとされていますが、飲み忘れは何時間まで大丈夫なのか心配になりますよね。
▼意図しない妊娠に対する不安を感じたきっかけ
破損や脱落といった男性用コンドームの失敗 | 67.7%(872人) |
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腟外射精 | 22.3%(287人) |
避妊をしなかった | 16.9%(218人) |
性虐待 | 9.0%(116人) |
低用量ピルの飲み忘れ | 4.7%(60人) |
低用量ピルの補充切れ | 3.1%(40人) |
その他 | 4.8%(62人) |
特にシフト制の仕事で不規則な生活リズムな人は、低用量ピルをうっかり飲み忘れることも多く、何時間まで遅れて良いのか不安になるでしょう。
そこでピーチベルクリニック事業開発部では、ピルの飲み忘れは何時間まで大丈夫?と悩んでいる人向けに詳しく紹介しています。
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ピルの飲み忘れは何時間まで大丈夫?
ピルの飲み忘れは、ピルの種類によって異なりますが、推奨されている時間・サイクルでの服用をしないと効果が薄まる可能性があります。
中でも継続的な服用が推奨されている低用量ピルは、毎日決まった時間帯での服用が推奨されており、飲み忘れてしまうと避妊対策ができなくなるリスクに注意が必要です。
ピルの種類 | 服用方法 |
---|---|
低用量ピル | 毎日同じ時間帯に服用を継続 |
中用量ピル | 月経開始後の5日〜7日前から飲み始める |
アフターピル | 性交後72時間(120時間)以内に1回服用 |
アフターピルは緊急避妊薬として性交後72時間以内の服用が必要とされていますが、低用量ピルを含む他のピルは継続的に飲み続けなければなりません。
とはいえ、うっかりピルを飲み忘れることもあるため、何時間まで遅らせることができるか心配になりますよね。
そこでピーチベルクリニック事業開発部では、ピルの飲み忘れを時間の経過別に対策できることを紹介しています。
ピルの飲み忘れを時間の経過別に対策を紹介
低用量ピルの飲み忘れを5つの経過別にできる対策を紹介していきます。
- ピルの飲み忘れが3時間以内の場合
- ピルの飲み忘れが6時間以内の場合
- ピルの飲み忘れが12時間以内の場合
- ピルの飲み忘れが24時間以内の場合
- ピルの飲み忘れが24時間以上の場合
不規則な生活リズムでピルの服用時間が遅くなってしまった場合は、経過時間別の対策を参考にしてみてください。
※低用量ピルの飲み忘れをした場合の対策を紹介しています。
ピルの飲み忘れが3時間以内の場合
ピルの飲み忘れが3時間以内の場合は、誤差程度の認識で問題ないため、気づいたタイミングで服用して通常通りの1日1錠ペースで飲み続けましょう。
毎日18時に低用量ピルを服用している場合
→23時までであれば誤差の範囲になるため、通常通り低用量ピルを服用。翌日以降は18時に低用量ピルを継続的に飲み続ける。
ピルを服用した翌日以降は、前日までの服用時間に戻して飲み続けることで、避妊対策の効果が薄まるリスクは避けられます。
飲み忘れが3時間以内の場合は、気づいたタイミングですぐに低用量ピルの服用をしましょう。
ピルの飲み忘れが6時間以内の場合
ピルの飲み忘れが6時間以内の場合は、誤差程度の認識で問題ないため、気づいたタイミングで服用して通常通りの1日1錠ペースで飲み続けましょう。
毎日18時に低用量ピルを服用している場合
→24時までであれば誤差の範囲になるため、通常通り低用量ピルを服用。翌日以降は18時に低用量ピルを継続的に飲み続ける。
低用量ピルを18時に飲み続けている場合は6時間飲み忘れると24時ギリギリになりますが、日付よりも普段服用している時間を軸に考慮する必要があります。
前日の服用時間と比較して6時間程度遅くなっている状況であれば、気づいたタイミングで焦らず低用量ピルを1錠服用しましょう。
ピルの飲み忘れが12時間以内の場合
ピルの飲み忘れが12時間以内の場合は、気づいたタイミングで服用して通常通りの1日1錠ペースで飲み続けましょう。
毎日18時に低用量ピルを服用している場合
→翌6時までであれば、気づいた時点で低用量ピルを服用。翌日以降は18時に低用量ピルを継続的に飲み続け、不安な場合は次回の月経まで避妊具を装着した性行為を推奨します。
最後に低用量ピルの服用をしてから36時間以内(24時間+12時間)であれば、気づいたタイミングですぐに飲む必要があります。
性行為は、次回の月経までは避妊具を装着した方が妊娠阻止の対策がしやすく、不安な場合は低用量ピルの処方をしてもらった産婦人科で医師のカウンセリング診療を受けましょう。
ピルの飲み忘れが24時間以内の場合
ピルの飲み忘れが24時間以内の場合は、気づいたタイミングで服用して当日飲む予定の低用量ピル1錠も予定時間に飲みましょう。
毎日18時に低用量ピルを服用している場合
→翌18時までに気づいたタイミングで低用量ピルをすぐに服用。予定していた時間と近い場合は2錠の服用もできるが、ズラした服用が望ましく、次回の月経まで避妊具を装着した性行為を推奨します。
12時間以上24時間以内のピル飲み忘れだった場合は、急いで低用量ピルを服用・翌日の服用時間が近い場合は2錠分を飲みましょう。
低用量ピルは1日1錠が基本で2錠まとめての服用は推奨されていませんが、副作用や効果面で不安が大きい場合は低用量ピルの処方をしてもらった産婦人科で医師のカウンセリング診療を受けましょう。
ピルの飲み忘れが24時間以上の場合
ピルの飲み忘れが24時間以上経過した場合は、次の月経がくるまで服用をやめ、性行為では避妊具を装着がおすすめです。
低用量ピルの服用は次回の月経後から再度会するイメージになりますが、低用量ピルの服用をストップした場合は医師に相談した方がトラブルを防げるでしょう。
毎日18時に低用量ピルを服用している場合
→翌18時を超えた場合は、低用量ピルの服用をストップして次の月経を待つ。不安な場合は、低用量ピルを処方してもらった医師に服用方法を相談する。
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ピルの飲み忘れで想定できるリスク
ピルの飲み忘れで想定できるリスクは3つです。
- 妊娠確率が高くなる
- 不正出血が生じる
- 月経の調整ができない
低用量ピルは毎日1錠を決まった時間に服用することで妊娠阻止対策ができるとされていますが、飲み忘れることで妊娠する確率が高まるリスクを想定しなくてはなりません。
万が一24時間以上経過した場合は低用量ピルの効果が低下する可能性があるため、次の月経がくるまで服用をストップし、医師に相談することが望ましいです。(参照:低用量経口避妊薬(OC)の医師向け情報提供資料)
さらに低用量ピルを飲み忘れると、子宮内膜を保つ作用を持つプロゲステロンが不足して不正出血が生じる可能性もあります。
低用量ピルの飲み忘れが発覚しても焦るのではなく、まずは医師に妊娠阻止の対策方法を相談してみましょう!
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ピルの飲み忘れをする人の特徴
ピルの飲み忘れをする人の特徴4選を紹介します。
将来的な対策も考慮し、あなたが当てはまる場合は未然の対策ができるようにしましょう。
仕事がシフト制で不規則な生活リズム
1つ目のピルの飲み忘れをする人の特徴は、仕事がシフト制で不規則な生活リズムの人です。
低用量ピルは夜寝る前の時間に服用する人が多いですが、シフト制で夜勤の勤務だった場合は時間を軸にした服用をしないといけないため、生活リズムに合わせた服用がしにくいでしょう。
仕事がシフト制で不規則な生活リズムの場合は、スマホのアラートをかけるなど、時間を軸として低用量ピルの服用をしましょう。
めんどくさがりで決められたことが嫌い
2つ目のピルの飲み忘れをする人の特徴は、めんどくさがりで決められたことが嫌いな人です。
低用量ピルの服用は毎日同じ時間に飲み続ける必要があるため、めんどくさがりで継続する自信がない人であれば飲み忘れるリスクが高いでしょう。
めんどくさがりな性格の人は、こころの余裕がない人に当てはまることが多く、生活環境の見直しをすることでメンタル面の余裕を持って低用量ピルの服用を継続しやすいです。(参照:こころと体のセルフケア)
低用量ピルは1ヶ月の服用だけでなく、数ヶ月以上の継続した服用が推奨されているため、飲み続けることと同時にゆとりのある生活を見直してみると良いでしょう。
ピル以外に継続的な服用をすることが少ない
3つ目のピルの飲み忘れをする人の特徴は、ピル以外に継続的な服用をすることが少ない人です。
ピルは数ヶ月以上の服用が推奨されていますが、毎日決まった時間の行動がピルの服用だけだと飲み忘れる可能性があります。
例えば、サプリメントの摂取や決まった時間に食事ができる場合はセットで考慮することがおすすめですが、ピルの服用以外に継続することがなければルール作りをした方が忘れにくいです。
お風呂上がり・寝る前・帰宅後など、生活リズムの一環としてピルの服用を取り入れるとピルを継続的に飲めるでしょう。
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ピルの飲み忘れは何時間まで大丈夫?経過状況に応じた対策がおすすめ!
低用量ピルを飲み忘れた場合は、時間の経過状況に応じた対策がおすすめです。
ピルの飲み忘れ対策
- 3時間以内:気づいた時点で低用量ピルを服用
- 6時間以内:気づいた時点で低用量ピルを服用
- 12時間以内:気づいた時点で低用量ピルを服用
- 24時間以内:気づいた時点で低用量ピルを服用※服用時間が近い場合は2錠の服用
- 24時間以上:次の月経がくるまで中止し、医師に今後の対策を相談
低用量ピルを飲み忘れることで、一時的に避妊ができないリスクはありますが、適切な対策をすることで望まない妊娠を防ぐことができます。
大切なことは一人で悩みを抱え込まず、医師に相談して適切な対策をとることです。
低用量ピルを飲み忘れた時間や経過状況を理解し、まずは低用量ピルの処方をしてもらった医師への相談をすると良いでしょう。